HDDレコーダの仕組みと概要
ビデオレコーダのHDD装置についてご説明しております。弊社サービスをご利用頂くにあたり必ずしも必要な情報ではありませんが、お客様にとって有用な情報となるかもしれません。また、記録メディアの特性を把握する事で、大切なデータの保護に多いに役立つ事と思います。弊社サービスへのお申し込み前・お申し込み後でも、ご検討頂いている場合でも、障害の状況などをお知らせ頂く際の何かの参考になれば幸いです。難しい部分はスルーして構いませんので、お問い合わせの際は、お分かりになる範囲でご相談ください。
パソコンなどに搭載されているHDDであるが、ビデオ機器に搭載されているものは、その機器でのみ動作さえすればよいので、多くは特別なチューンアップが施されていたり、特殊な仕様である事が多い。また、そのファイルシステムに於いても、各社独自のデータ記録方式が採用されており、同じメーカーの機器でも、モデルにより仕様が異なることがある。一般的なパソコンに接続する事も物理的には可能であるが、一般的に内部ファイルシステムにアクセスする事はできない。
とはいえ、HDDであることに変わりはなく、不安定な電源供給や突発的な過電流、落下などによる衝撃や動作中の振動により、これらセクションの一部でもダメージを受けることで、一般的には物理障害とされる、装置自体の機能不全が引き起こされる点に変わりはない。HDDカメラの場合は衝撃を吸収できるように、装置周辺にはプロテクション機構が施されてはいるが、動作中は特に気をつけて持つべきである。HDDレコーダは、電源を切った後でも動作している場合が多く、レコーダ製品の取扱説明書に記載があるとおり、動かす場合やプラグを抜く際は、上記にあるような故障の原因に繋がるので、十分に注意が必要である。
HDDが原因と思われる機器本体の不具合には、再生ができない・録画ができない・プレイリストが表示されない・電源を入れてから操作ができるようになるまで異常に時間がかかる・普段の方法で電源が切れない・ハードディスクに異常がある旨のメッセージ表示される、などがある。また、HDDが原因ではなく、機器自体の故障により、ビデオデータへのアクセス障害が発生する事もある。このような場合でもデータの回収は可能であるが、そうでないものもある。原則、HDD装置のみでは作業は不可能である。