資料室 > 水害に遭ったメディアについて
洪水・津波などの自然災害や、海辺などで水を被ったなどの水没事故に遭ったハードディスク(HDD装置)やHDD搭載ビデオカメラ・HDDビデオレコーダ、USBメモリ・メモリーカード(SDカード・コンパクトフラッシュ)などのメディアからの、データ復旧をご依頼いただくにあたっての注意点をお知らせ致します。下記注意点をお守り頂く事で、データ回収の可能性が向上するとともに、データ抽出結果にも大きく影響する場合がございます。外見がどのような状態であれ、「無理だろう」とは諦めず、ぜひお早めにご相談いただければと思います。
ハードディスク・USBメモリ・SDカードなどの一般的な注意点
- まずは、諦めないでください。
- 外見上、水に濡れていない場合でも、通電・パソコンへの接続などで動作を試さないでください。接続先のコンピュータ・ビデオカメラなどの機器の故障を引き起こす可能性もある他、メディア自身へより深刻なダメージを与える場合もございます。
- 水害にあった記録メディアはご自身で清掃せず、そのままの状態でお送りください。特にハードディスク装置の場合は、完全に乾く前に、濡れた状態でお送りください。
- ハードディスク装置の蓋を開けたり、ドライヤーで温める・天日干しにするなど、装置内部を乾かそうとしないでください。また、冷凍庫などによる凍結乾燥を試さないでください。
- 水害にあった記録メディアを、乾くまで待ってから通電・パソコンに接続してみる・動作させてみるなどは、二次的なメディアの損傷を引き起こす場合もありますので、絶対に試さないでください。
- 外見上、物理的に破損していたり、明らかに水没の痕跡がみられるものには、有償・無償に関わらず、データ復旧ソフトを使用しないでください。
- RAIDシステム・NASサーバなどは、分解しないでください。また、上下左右に振ったりすることはお控えください。お送りいただく場合は、輸送時の振動・ショックなどに配慮した梱包でお願い致します。
- ハードディスク(HDD装置本体・HDD搭載ビデオカメラ)をお送りになる際は、湿ったタオルなどでドライブを包んでいただき、ポリ袋などに入れて密封してください。また、丈夫な箱の中に垂直に立て、天地無用でお送りください。もし可能でしたら、HDD装置内部のヘッドのある側が上になるよう、固定させてください。
水没したHDD搭載ビデオカメラからのデータ復旧事例もご紹介しております。ぜひご一読のうえ、ご検討いただければと思います。