ZIP > 仕組みと概要
ZIPメディア(ZIPディスク)の仕組み・概要についてご説明しております。弊社サービスをご利用頂くにあたり必ずしも必要な情報ではありませんが、お客様にとって有用な情報となるかもしれません。また、記録メディアの特性を把握する事で、大切なデータの保護に多いに役立つ事と思います。弊社サービスへのお申し込み前・お申し込み後でも、ご検討頂いている場合でも、障害の状況などをお知らせ頂く際の何かの参考になれば幸いです。難しい部分はスルーして構いませんので、お問い合わせの際は、お分かりになる範囲でご相談ください。
比較的古くから存在しており、ドライブ装置はSCSIやパラレルポートで接続可能であった。高速なアクセス性能により、登場時期はまだまだ高価だったHDDの代わりに、リムーバブルディスクとして使用することもできた。メディア容量は3.5インチフロッピーディスクとほぼ同じサイズながら100MBと大容量で、後に250MB・750MBの製品も登場した。しかし、日本ではMOの普及率が高く、あまり広まることはなかった。しかし、逆にアメリカでは主流であり、一部のMacintoshコンピュータでは、BTOでZIPドライブが追加できた。後に軽量・ポータブルなUSB接続モデルも登場したが、あまり振るわなかった。
フロッピーディスク同様、内部の薄いフィルムに磁気でデータを記録するため、強力な磁力により、記録されているデータが破壊される事がある。また、中心部にある金具が外れてしまうなどの物理的な障害が発生する事もある。挿入時に異音がし、そのメディアは読み込めなくなってしまう場合がある。また、原因不明の突然死のような症状も報告されている。
一般的な記録メディア同様、ディスク内に存在するファイルを直接編集する事はお勧めしない。頻繁な読み書きを繰り返す事で、ディスク自体の寿命が急速に短くなり、結果として上記のような物理的障害を発生させるケースが多いと思われる。そうではなくとも、ファイルの断片化が引き起こされ、記録データを良い状態で回収することが難しくなる。近年ではあまり使用されることはないが、データの編集はHDD上で行うことを推奨している。